3rdAlbum『娯楽』


 東京事変の3rdアルバムの「娯楽」がコールされました。発売は9月26日。タイトルは"バライティ"って読みます。

 まあオスカとキラーチューンはこのアルバムのためのリリースですから、もうアルバムが出ることはわかっていたんですが、まあ10月か11月かと思っていたら、ちょっとはやい間隔で出したね。

 今作の特徴は、林檎ちゃんが歌い手と作詞家に徹底していて、曲はメンバーにゆだねているというところ。で、実際オスカは今まで見たことが無いような曲となった。オスカではメンバーの演奏力の盤石さ(あのニューウェイブとまでは言えないかもしれないけど、トリッキーな曲を悠々と演奏しているように感じる)と歌い手としての林檎の表現の奥行きを示した。この傾向は、2ndのときからのもので、ここで完全にメンバーに譲渡された。まあ林檎ちゃんの狙い通り。バンドとしての活動にこだわったのが東京事変なので。他のメンバーたちがどんな曲を作ってきたのかに注目が集まります。たぶん曲は、伊澤、浮雲が中心で亀チンが2・3曲であろうと予想される。畑さんはどうかな…。伊澤や浮雲の興味というのがメディア等でなかなか伝わってこないので、どんな変化があるのかはとても予想がつかない。

 とりあえず林檎ちゃんの東京事変プロジェクトの締めになるのが今回のアルバムです。どっしり構えて待ちましょう。

 ただ、そんなに冒険はないんだと思うんだけど、ちょっと欲が出てきて…僕としてね。オスカがね、あまりにも海外ウケしそうで…、だから海外に殴りこんでもらえないかと。いや殴りこまなくていいけど、日本にいながら海外のオーディエンスにも意識されるようなアーティストになって欲しいんです。基本東京でしか活動はしないけど、CDはイギリスでもフランスでも売られるみたいな。ようはコーネリアスみたいになって欲しいんですよ。とにかくね、日本のポップスが海外でも親しまれるということが可能であるってことを証明してほしい。Go to World Standard。


 で、オスカは明日買います。

 それで今日の貸してもらったアルバム。MODEST MOUSEアメリカでインディーながらも全米1位をとってしまったアルバムです。ギターが元スミスのジョニー・マーです。スミスってのは80年代のイギリスでメロディーと歌詞という曲の要素で群を抜いていた存在で、80年代のUKのNo.1ロックバンドと言っていいような人たちです。すごい人たちです。特にジョニーマーは中心メンバーです。MODEST MOUSEは活動が15年ぐらいと非常に長いキャリアも持ったバンドです。15年もの間アメリカのインディーシーンで活躍を見せていました。そのバンドが特にスタイルの変化もなくNo.1ヒットを生み出すバンドになってしまった。これがアメリカの今凄い現象だと思います。このアルバムの中でその今のアメリカの内面を示す鍵があるに違いない。

 

生命の大航海(初回生産限定盤)(DVD付)

生命の大航海(初回生産限定盤)(DVD付)