知っとーや!?


 Mo’some Tonebender 2005 TOUR “ペチカ”、ツアー最終日、福岡Drum Be-1に参戦してきました。

 開演時間の19時に着くと、Be-1はもうマンパンでした。仕方なく後ろの方のPA卓の前あたりで見ることにしました。10分後、ライブ開始です。

 客層は、男4女6くらいの比率で、女の子が多いっいいてのが印象でした。そして年齢層はロックアーティストなのにやや高め。ほとんどが20代って感じでしたね。

 ライブスタート。今日は百々が絶好調。いつもはこんなに動かないと思うんですが、すんごいライブのしょっぱなから飛ばしまくります。対照的に武井は静。少し不気味です。

 4曲目に百々が「地元の先輩の曲をやります」って言ってはじめたのが、Roostersのカバーで“新型セドリック”。この曲からライブの熱が上がっていきました。

 前半の山場として“Green & Gold”“High”“冷たいコード”と曲が続きます。このつなぎは販促ですよね。いやおうなしに気分が高揚します。“冷たいコード”の途中で百々のマイクとケーブルが外れるってトラブルがあったんですが、マイクをなおしている間、律儀にも武井と藤田があの“冷たいコード”のベースのフレーズとドラムのリズムを刻み続けていてくれたことで、客のこっちも余計にあがるってことがあって、トラブルも味方につけてしまうこのバンドのすごさに身震いを起こしてしまいました。

 “冷たいコード”のあとから、今年のモーサムの活動のテーマだったように思われる(っ言っても勝手に僕が思っているだけですが…)「馬鹿ロックへの帰還」的な曲を続けます。「STUDIO Mで作りました」って紹介で始った“ビートルバーナー”。そして武井が「Rockin' Luuulaって知っと〜や?そしてRockin' Luuuaって(客を指差して)お前達の事やって知っと〜や?」(←やや曖昧 me mine)って言って始った“Rockin' Luuula”この曲では武井が踊りだしていました。この曲くらいから、武井のテンションが上がっていくのがわかりました。武井が踊るって自体がもうすごかったんですが…。

 あがる曲もありつつ、百々のアコギ一本で歌った“TOKYO HEAVY”のようなしんみりした曲もありつつ、ライブが展開。全体的に新曲が多かったように思います。もうすぐ発売されれるアルバム期待させられます。

 そしてこのツアーのタイトルにもなっていて、おそらく今回のライブのメーン曲であろう、“ペチカ”。この“ペチカ”って曲は、今年最高のクリスマスアンセムですね〜。しかもロッククリスマスアンセムとして、過去に残る名曲だと思います。しんみりします。

 そんなこんなでライブの最後の曲。曲の途中武井がステージから姿を消したんですが、まだベース音が鳴っていたのでどうしたのかな〜と思ったら、Be-1の2階席に武井が現れてベースを弾いているじゃないですか!!しかも、最後におせんべいを客席に撒いていました。ちょうど、棟上げしたときのも餅まきのようでした。自分は後ろの方に陣取っていたので、上から降っては来たんですが、今回は取れませんでした。残念。見事キャッチした人のおせんべいを見みると、ちゃんと袋にメンバーの名前が書いてありました。おせんべいを散々撒き散らしたあと、今度は1階に下りてきて、PA席で演奏を始めました。PA席は僕の真後ろ。すぐ後ろで武井が弾いているじゃないですか!!うぉーーーーー。さらに客席でも弾いてくれて、すぐ目の前で弾いているところを見ることができました。ちゃっかり、肩もさわったししたしね〜。

 壮絶な演奏を残し、ライブ本編終了。しかし、すぐにアンコールで出てきてくれました。何曲かやってくれてアンコールも終了。しかし!これだけでは終わりませんでした。ツアー最終日、しかも凱旋ライブってこともあってか、客がなかなか帰りません。長く続く拍手のあとに、武井がまた出てきてくれました。「俺らはもうやりきった。やりきれてないほ方はお前達の方だ!それだから、今日は終わり」ってともに去ろうとした武井に、客席の女の子達から一斉に「エーーーーーー!!!!!」のブーイング。焦った武井は「しっ!しっ!しっ!うるせーお前ら、お前らうるせー!!」と。武井の焦りっぷりに大爆笑。なかなか珍しいシーンを見ることができました。面白かった。

 ライブを通しての感想なんですけど、今回のライブはモーサムのエンターテイナー性をまずまずと見せけられたような気がします。特に前半の“Green & Gold”“High”“冷たいコード”つなぎ方。惜しげもなく名曲をがんがん出してくるところには脱帽してしまいました。そいで、名曲の固まりを出しても、まだ、他に盛り上がる曲を持っていて、随所に良いタイミングで出してくるってところが、ライブを見ていてすんごく見やすかったし、気持ちよかったです。なんと言うか、バンドに安定感がありますよね。本当に良いバンドになっていると思います。

 あと、本当に新しいアルバムは期待できます。何曲かあったと思うんですが、ライブの随所に新曲だろうな〜って曲があったんですが、どれもクオリティー高。本当に早く聞きたいです。

 ただ、一点気になった点が。百々が発したあの一言「今、ラジオやりよっちゃけど、あれどこの局かね?あークロスか…、今やってるんやけどね、聞いてください。まー、もーすぐ終わるっちゃけどね。」と。Dum★Dum★Radio終わるんですか!?客席の「エーー!!」って声を振り払うかのように次の曲を始めてしまったんで、どうにも言えませんが…。ということは来月までなんでしょうか〜。気になります。

 とにかく、モーサムのライブは良いライブだ。日本最強の3ピースだと言ってよいと思う。モーサムはロックバンドだけれども、ロックバンドとはモーサムだと言っていいようなド・直球で質なロックを鳴らしています。ライブハウスとかでライブを見に行ったことがない人はモーサムのライブを最初に見に行ってもらったら良いと思います。そのすごさにメロメロになることは間違いないです。