行ってらっしゃい寺原 Welcome多村

　寺原⇔多村の交換トレードが発表されました。近年あまり見ないアグレッシブなトレードですね。

　先発の質量ともに充実していて、強力打線を組むにはやや大砲が足りないホークス。多村、村田、吉村と同じタイプの若手の右の長距離砲が何枚もいて、先発投手陣が足りないベイスターズ。両者の思惑がピッタリと一致した今回のトレード。しかし、実績において両選手はかなり圧倒的な差があります。(もちろん多村の方が実績大。)やっぱりトレードってこれくらいはやるべきなんですよね。細かい損得とか関係なく。大矢新監督もよくこの決断を下したと思います。

　寺原を失うことは実はホークスにとっても大きな痛手になります。ホークスの投手陣、まだまだ若い。4本柱は他球団にとってはものすごい脅威なんですが、正直シーズン通して4人がフルでは力を発揮したことがありません。ややもろいのが欠点です。そこで出てくるのが5番手6番手の先発となる寺原となります。この穴は結構大きい。

　それに寺原は来シーズンとても期待が出来る選手なんです。直球がコンスタントに150キロ近くまで出るようになってきたし、変化球のコントロールも良くなってきた。さらに課題とされてきた、精神面の強さも良くなってきた。実際プレーオフ1stの第3戦に先発してキッチリ役割を果たしてます。しかも、来期は先発投手の枚数が必要になるような日程が組まれています。だから、ここでの一枚落としは痛手です。

　まだまだ高卒5年目なのにね。個人的に来期一番の飛躍を期待していただけに、かなり残念です。是非横浜でホークスのことをギャフンといわせてください。

　さあ問題は多村です。多村はパワーの面では日本人No.1の右バッターでしょう。しかも、走力守備力ともに一流。実際今年のWBCでも3ホーマー(日本チームで最多)を放っています。

　しかし問題なのが、かなりやんちゃなんです。シーズン途中に簡単に離脱してしまう問題児なんです。プレースタイルもとにかく派手なプレーを望むタイプ。ホークスに久しぶりに問題児タイプが入ってきました。昔に戻ったみたいで、懐かしいですね〜。

　この問題児がWBCでも監督だった超超偉大な偉大すぎる王監督のもとでいかに改心していくのかが、来シーズンの見ものですね。見事に改心してくれたら、井口以上のプレーヤーとして素晴らしい3番バッターになってくれると思います。まあでもシーズンはじめは6番7番だな。

　あともう一つ注目なのが、長期的に考えて、小久保松中世代から江川松田といった若手の選手の間に中軸を打てそうなバッターがいなかったので、その狭間の世代として活躍してくれないかという期待もあると思います。小久保松中の次の4番は彼だということ。

　ホークスに入団おも多村、渋ってますね〜。問題児だな〜。とりあえず、ちゃんと入団してくれるかな〜?