Doping Panda @Drum Logos


 Doping Pandaのツアー、Dopamaniacsに行ってきた!

 mixiの方では言っていたんですが、今回のツアーの各会場で、ライブの模様を撮影する一般ムービーカメラマンを募集する企画があって、それに応募してたら、見事当たってしまっったんです。またとないチャンスだと思ったので、チャレンジしてみました。

 簡単にこの企画の趣旨を説明してきます。全国ツアーの各会場で、2人ずつ一般カメラマンというのが選ばれます。それでムービーのハンディーカメラをスタッフから渡されて、客席からならどこでも好きなように撮ってOKって条件で、ライブ模様を自由に撮影します。撮影した映像は、年末にリリース予定のライブDVDに“ブレイクビーツ”的に収録されるそうです。もしかしたら、僕の撮った映像もDVDに収録されることになるかもしれません。一応特典として、撮影クルー限定のスタッフTシャツを頂けました。ソニーさん、どうもありがとうございました。

 ドーパン、2・3年前から好きなバンドだったけど、ライブを見るのは今日が始めてって状態で。そんな奴が撮ってもいいのかなぁ〜と思いながら、多分これから先もないようなチャレンジに挑みました。


 開演前、ドーパンらしくSEでダンスロックみたいなナンバーが続く。そして、Friendly Fireの“Paris”もかかる。ニヤける。やっぱりドーパンもパリス好きなんだ〜。納得。

 一番最初に迷ったのが地取り。どこのポイントで撮るか迷う。撮影テーマとか何も決めてなかったからな〜。まあ自分らしくってことは決めてて。結局僕がいっつもライブ見てるポジションである、最前段の後ろの方。モッシュとかよくおきそうなゾーンに行くことに。一応、そのポジが画格を引くとステージ全体がギリギリ見渡せ、詰めると各メンバーの顔アップまでいけるって感じでして。此処がいいかなぁ〜って迷いながらもポジション取り。でも、もっとテーマを絞ったほうが良かったかも。中途半端になったかもって、個人的には反省。どちらにしも自分のエゴ全快って感じのポジショニング。

 僕はライブの何を伝えたいかと言ったら、やっぱり盛り上がりなのかな〜って思って。たしかにステージに上がる人たちも素晴らしいけど、一緒にそれを共感しあえる人たちがいるってのが、やっぱり興奮するかな。だから客席中人のカメラワークになりました。ノリノリで動いてる上に、ロックスターがいるみたいな画とか。でもお客さんを撮るって本当に難しい。あんまり意図したように動いていないから。動画がどうしてもチラホラ手を上げてる程度にしか映らない。腕はまだまだでしたな〜。

 モッシュゾーンだから、左右に動きたいと思ったら、簡単に動けた。動いている間は、すごくぶつかられながらだけど。でも、撮ってる間も大抵ぶつかりまくりでブレブレだよ!まあ左右にはだいぶ動いた。ドラムの人はやっぱり遠いし、セットがあるからあんまりキレイには映らないな〜、う〜ん。そんな中だけど、周りのお客さんは、僕が強引に動いても、その都度親切に対応してもらえて、本当に嬉しかったです。本来ライブに楽しみに来てるのに、こんな一人だけ目的が違うカメラなどが入ったら、それは気分をしらけさせるモノのはずなんだけど。でも、誰一人文句とか手を払う人がいなくって、すごくそれは嬉しかった。あの場のお客さんには本当に感謝です。ドーパンファン、優しい!!

 ライブ映像って本当に難しいですね。基本的に、プレイしてるメンバーしか映せないし。しかもボーカル以外はどのタイミングで撮ればいいの?ベースソロとかドラムソロとか、すごく聞き込んで、ライブを経験してないとわかんないものだね〜。あんまり画に動きを付けられずに、残念。チャーバスの収録の時のあの女性カメラマン尊敬する。ライブカメの演出の難しさに完敗する。ちゃんと勉強して、他のライブ映像とかもちゃんとチェックしておけばよかった・・・。だいぶ反省。だから基本的にずーっと、固定画。まあ詰め引きはやりましたけどね〜。でも、それくらい。

 ファインダー越しのライブはまた違ったものだった。ライブを普通に見てるときも、メンバーの表情とかはガッツリ見るんだけど、より細かいところまで見れたな〜って感じです。ロックスターなんだけど、すごく自信家というキャラを積極的に演じていますが、実はシャイなんじゃないかと思った。あんまり積極的にギターソロとか見せてくれないし(絶対後ろ向くんだ)、あとお客さんを煽るよなそぶりを全然しなくって。お客さんとコネクトしようという意識は薄いな〜って感じました。

 ライブ撮影していて、心掴まれたのが2ポイント。一つが、バンドとして今の状態が嬉しそうだっていうのをヒシヒシと感じた。だから3人で映ってるのを積極的に画として撮っていったし(どうしてもロックスター人だけの画の一辺倒になりがちだったんだけど)、あと1人抜きで撮るときもちゃんと順番に撮るようにした。というか、自然とそうなった。

 もう一つが、とにかくオーディエンスが踊ること。ライブ後半の『無限大ダンスタイム』と銘打った、アゲ曲大連発ではものすごい踊ってた。ロックバンドでも、クラブでもこんなに踊る人たちを見るのは初めてかも・・・。無限大ダンスタイムのHi-Fiとかでは、このモッシュというかダンスを映像で抑えなきゃと思って、積極的にモッシュの前の部分まで行って撮影した。ちょっとやりすぎたし、そのときはさすがにブレブレになったんだけど、断片的でもいいから良い素材が撮れていることを祈る。あと、手で煽ったら、それに便乗してノッてくる人も多くって、カメラマン的には非常に嬉しかったです。

 モッシュ撮るの難しくって。固定にしないと、人がどう動いているのかがわからないし、固定するととたんにその場所に人がいなくなったりで・・・。でも、どんどん時間が経つにつれ、上手くなっていく自分がいたりして・・・。うわ〜!!すげえラッシュ映像が欲しい!!


 ドーパンのライブ見ての超個人的な感想。

 ドーパンって2年前ぐらいのHi-Fiが超好きで。僕の心のアンセムなんですけど。それ以降、ダンスロックバンドって言うのがシーンの流れとしてかなり一般化しました。しかも同時期に海外でもそのようなムーブメントが起きて。しかもクラブサイドからも良いアクト出てくるし。日本においてはこのスタイルにこだわってやってたのはドーパンが先駆者だし。でもこの波にドーパンは今のところ上手く乗れていません。むしろ、Perfumeを筆頭に中田ヤスタカに、ドーパンがやるべきことを完全にやられている感じで。ちょっと寂しい感じがしていました。ヒットすることも、アンセムを書き上げることもできずに、悪戯に2年ほどすごしてきたドーパンという印象。その原因は何なのかが、個人的な課題でした。

 ドーパンを見ての印象は、やっぱり真骨頂はダンスバンドサウンド。でも、やってる面子があんまりダンスミュージックを意識しているのかなぁ〜っ?て疑問を持たせるような。やっぱりエアジャム世代の末っ子って感じで。あの世代のバンド!っていう感じのメンバーでした。素朴って言いますかねぇ〜、あんまりクセのあるような奴らじゃなくて、素直な感じ。とりあえずオシャレじゃないわ!あの2人。見てるほどに、なんでこの2人はダンスミュージックやってるんだろうっていう疑問が。その答えはよーわかりません。

 ショーを見てて、ロックスターのスター性の無さですかね・・・。MCでのビックマウスっぷりぐらいしかスター性がない。ボーカルとかギタープレイとか、アジテーターとしてもっと積極的にアクトで盛り上げて欲しいんだけど。悪く言うと、口だけ人間。やはり、ポリシックスと比べると、格段にアクトが小さい。もっと見習って欲しいし、もっとライブの修行してもらいたいな〜っていうのが、僕的な希望。でも曲は最高だよな〜。十分なくらいオーディエンスを躍らせてるし。やっぱりそこに3人の自信があるところじゃないかなぁ〜って感じます。

 最近はエビちゃんのCMでタイアップされていたりして、ヒットさせる気はあるんだろうし、レコード会社とかもそれに動いているってことはわかるから。もっと素敵になるんじゃないかと思う。

 ドーパンのお客さん、本当に暖かくて。それは素晴らしいんだけど、それがバンドに良い影響与えてるかどうかは、ちょっと疑問が僕は持てる。スペシャとか見て、3人のキャラばっかりでワーキャー言っているような、女子や男子が決して良いとは思えない気がする。ロックスターと大きく自称するならば、真のロックスターになってほしいし。決してDAIGOみたいにはなって欲しくないのよ、古川裕には。そうじゃねーだろ!って。いい曲作れるんだから、みんなを躍らせる曲作れるんだから。もっとそこを磨いて欲しいな〜って感じ。そして、もっともっとヒットしてもらいたい!!!ただ今のままでヒットするには、ちょっと疑問が残る。


 最後に、大々的に謝っておきます。カメラマンってことでテンション上がって、すごく自分が撮りたい様に会場内で動き回って、思いのまま撮影しました。撮影中は、ずっと手を上げている状態だったので、他の人の視界をさえぎるようなことになっていると思います。それにモッシュの中に入っては、一人だけズンと立ってるだけで、すごく扱いにくい存在だったんじゃないかと思います。なにより、ライブしに(お客さんとして)来てるのに、なんで一人だけ撮ってるんだよ!って場をしらけさせたんじゃないかと思います。集中できないよ〜って思われた方多いんじゃないかと思います。本当にご迷惑を掛けることがあったと思います。そのようなことがあったら本当にごめんなさい。


 ライブ後、勝手にインタビューとかしちゃいました。気軽にこたえてくれた人、本当にありがとう。ピックとかスティックとか拾った人とか見せてくれてありがとう。ドーパンにメッセージ言ってくれた人いっぱい居たけど、本人に伝わってるか、かなり疑問です(笑←僕はどうしようもないので)。あまりに調子に乗ってインタ撮りまくっていたら、スタッフにカメラ回収されたwww。ソニーさん、本当にこのような経験ありがとう。

 う〜ん、普通にライブ楽しんだかと言われると、それは×。撮影とライブは別物です。