特集・Perfumeフォロアー


 こんなたいそれた「特集」なんて書いていますが、ひかないでね。考えて、頑張って書いています。

 特集・Perfumeフォロアーってことで。Perfumeという存在はシーンを作ることができるのかとできるってことで、Perfumeに続くであろう10組をあげていきます。今回の特集の事の発端は、いっつもスターなどをもらっているid:LSTDさんに「若い者は、本気でPerfumeの音楽やスタイルが好きならかっこいいと思うなら、シーンを作れ」と言われ、深く考えて今回のことを思いつきました。

 CDショップなんか行くとPerfumeの隣には、いろんなアーティストが陳列されています。しかし、そのどのアーティストも小さい存在のように見えてしまう。セールス的にも、シーンとしてのポジショニングも明確になっている人たちがほとんどいない。これからシーンを作っていかないといけないのに、それは寂しいと思うので、Perfume近辺の周辺領域で、輝きを放ちつつあるアーティストをフックアップしていこうと思います。

 シーンを作る。面白いものが生まれる環境っていうのは、一大ムーブメントで代表格1組ではなくて、その周辺でも面白いことをしてくる人たちが、わさわさと出てくるのもだと思います。昔を振り返ってみると、海外では70年代のPUNKムーブメント、それに続く80年代前半のNEW WAVE。そして90年代アメリカのオルタナグランジ、イギリスのブリットポップなど。また最近、今年に盛り上がりつつある、ニューエキセントリックのアーティスト達も、どのアーティストもすごく面白く、シーンが幸せな状態にあるんのではないかと感じます。日本に目を向けると、90年代前半の渋谷系ムーブメント。1大ファッション・価値観を作りあげました。また00年周辺での、エアジャムを代表とする、パンク・メロコア・ミクスチャーといったムーブメント。お茶の間にまでインディという言葉を浸透させました。

 オリコン1位を取ったら、終わりじゃないだろ。武道館なしとげたら、終わりじゃないだろ。他のアーティストも巻き込んで、このスタイルで3人がファッションとなってもらいたい。Perfume続く10組を挙げていきます。

 で、実際おもしろいやつらがゴロゴロいるんです。このまま埋もれてしまうにはもったいない!それぞれにアクの強い奴らが控えています。それにPerfumeの成功によって、制作費とかが会社からそれなりにかけられている感じもしますし。おもしろい要素ゴロゴロです。今盛り上げないとどうする!Perfumeに先頭を行ってもらっている間に、その他も盛り上げろ!

 それでは、その10組の僕からの紹介と動画と商品をどうぞ。よかったら、ここから買ってね〜。10組を5つの部類に分けてご紹介です。

●正統派

 今までの時代の流れを正当に受け継いで、アートのカタチとしている2組。シーンの中心的存在にこれからなっていくことを期待しています。

Sweet Vacation

I miss you-ep-(初回限定盤)(DVD付)

I miss you-ep-(初回限定盤)(DVD付)

 スイバケ。MySpaceでの音源公開から始まったこのユニット。今まさに時代の窮児といった感じです。メンバーは東京エスムジカの早川大地と、若干17歳のシンガーMay。カバー曲を何曲もしており、そのクオリティ高いことから、かなりのミュージックラバーと見受けられます。キュートな女の子が歌う、非常に優秀なポップソング。音楽の面で、これからできていくだろうシーンを引っ張ってもらいたいユニットです。曲は「I Feel so good」。祝メジャーデビュー決定。
 

バニラビーン

ニコラ(DVD付)

ニコラ(DVD付)

 レナとリサの2人組み、Perfumeを出した徳間ジャパンからの発のユニットです。いかにもアート系の学校出身っぽい表現で、その痛さがまたいいとうちの会長が話していました。音楽だけじゃなくて、そのファッションとかスタイルとか大事ですからね〜。僕の分析だと、“カワイイ”というものに類稀なセンスの持ち主の方に、多大な支持を集めています。メジャーのレコード会社所属ですし、これからどんな表現を出してくるのか、すごく楽しみなユニットです。曲は「ニコラ」
 

デートピア

 Perfumeのヒットを受けて、このアイドル事務所が大きく動いている。下の2組の他にも、いろいろ出しているし、注ぎこんでいる資金と作品のクオリティの高さから、このムーブメントの中心を担うことがこの先予想されます。注目の事務所所属の2組をご紹介。

Aira Mitsuki

COPY(初回限定盤)

COPY(初回限定盤)

 パクり?と疑いたくなる楽曲やビジュアルイメージで、注目の目を引いているアイラ。しかし、次のアルバムの期待度はかなり高く感じています。Perfumeの3人組とは違って、1人でこのシーンに向かいうアイラは、このシーンの女王として君臨することができるでしょうか?台風の目です。曲は「チャイナディスコティカ」
 

80_pan

DISCO BABY

DISCO BABY

 数々の物議をかもし出してきた、パレンチパンチの2人がミュージックラバーを公言して、目指したものは、イギリスで大きなシーンとなっている“ニューレイブ”。1人の脱退、改名、そして大幅なコンセプトのコンバートをして急造させたのが、この80_pan(ハレパン)。ミニアルバムにおいても、本場イギリスの売れっ子のSHITDISCOやThe Pipettesのメンバーをプロデューサーに向かえ、今までのアイドルソング特有の“痛さ”というのは全く無い、ハイクオリティなサウンド・スタイルを作ってきています。アイドルというフォーマットで此処まで作りこめたユニットは居ないし、次世代を担う存在として十分の素養を持ち合わせているといって問題ないでしょう。00年代のPuffyを狙えるのは、こいつらかもしれません。曲はSHITDISCOプロデュース「I don't wanna go」
 

●大物プロデューサー付き

 Perfumeには時代の先端を追及する中田ヤスタカという大きな後ろ盾によってヒットできたということは、もちろんメンバーも神とあがめるだけあって、間違いないでしょう。そんなビックなプロデューサーを味方につけた3組をピックアップ。

元気ロケッツ

元気ロケッツ I-Heavenly Star-(DVD付)

元気ロケッツ I-Heavenly Star-(DVD付)

 水口哲也玉井健二丸野優という3人のクリエイターによるプロデュースによる、Lumiという名の、30年後に生きる18歳のボーカリストをメンバーとする音楽プロジェクト、元気ロケッツ。音楽はYUKI伊藤由奈BaseBallBearなどを手がける玉井健二が手がけています。昨年、Heavenly Starのスマッシュヒットにより、此処にあげている人たちよりかは、一段と知名度の高いユニット。Perfumeよりもシーンの中心となるだけのポテンシャルはあるだけに、このプロジェクト、どうすすんでいくのか?どのようなハイクオリティで広く知られる存在になるのかに期待です。曲は1stフルアルバムの中から「Star Line」
 

稲森寿世

GIRLS STYLE(DVD付)

GIRLS STYLE(DVD付)

 冨田ラボ、プロデュース。若干17歳の正統派ギャルは、新世代の渋谷系という概念を作れることができるのでしょうか?ビジュアルも、ギャルだけど非常に好感が持てる感じだし。なによりも冨田ラボが作っている曲がすごくよささげ。これはPerfumeとは全く逆サイドから攻めていく感じで。すげえ期待持てるでしょ!あんまり知名度も高くないですが、とにかく聞いてください!曲は「GIRLS STYLE “SHIBUYA GIRLS VERSION”」
 

SAWA

COLORS

COLORS

 こちらはFreeTEMPOプロデュース!あのFreeTEMPOがこのムーブメントに刺客を送り込んできました。本来、ハウス・クラブミュージックを手がけるFreTEMPOですが、実は女性ボーカルをフィーチャー曲って、得意じゃないかな〜って推測してしまいます。あまりこのSAWAさんと言う方の情報が、正直ありません。ただ、この美貌をして、元高校教師という肩書きがあることはわかっているんですが・・・。曲は「Many colors」
 

●異端児(ダークホース)

Cutie Pai「ミュージック・ランデブー」

Cutie MANIA

Cutie MANIA

 あえて異端児と表現させてもらいましたCutie Pai。おもちゃ箱を飛び出してきたお人形という設定(?)の3人は、大手のレコード会社にも事務所にも、さらにはJASRACにも登録していないという、かなりのD.I.Y.精神を実行している、異端なアイドルユニットなんです。しかも楽曲も、振り付けも全部自分達で制作してと。なんて素敵なアイドルグループがこんなところにいたんでしょう。しかもそのクオリティ、自身で作っているわりには、相当レベルが高いし。3人のキャラクターもはっきりしていて、ポストPerfumeという面では一番のポテンシャルを持っていると思います。コアなファンを着実に付けることができているし、世の中への売り込みも着実に進めています。いつかスターの栄光を掴め!Cutie Paiに幸あれ!とりあえず、チッチが推せる!曲は、「ミュージック・ランデブー」。この曲はマジック起きています!これだけのものをバシバシお人形さんたちが作れるかが、これからの鍵でしょうね。
 

●実力派のミュージシャン

 最後の括りとして実力派という、中途半端なタームを使ってしまいますが。そこはちょっとご配慮で。

Sexy-Synthesizer

ROCK-SPECIAL EDITION-

ROCK-SPECIAL EDITION-

 セクシーシンセサイザー。おそらく30ぐらいはいっているだろうビジュアルの男2人組み。俗に言うチップチューンと呼ばれる、ファミコン8bit音楽を使って繰り出す、最高のダンスキラーチューン。この2人組、そうとう踊らすことができますよ〜。うちの会長曰く、「こいつらはドラムとベースのリズム隊をシッカリ作っているから、サウンドがシッカリしてるんだ」とのこと。アルバムのタイトル通り、ROCKしている曲で最高に躍らせてくれます!次作も期待値・大!それで、曲は、これはYouTube用に作られた動画で、アルバム収録曲をMixして作った音源だと思います。だからタイトルは、お試し用という意味合いなのか「LOG iN MIX」
 

NIRGILS

チックチックチック

チックチックチック

 日本のバンドの中でダンスミュージックをやると明確に宣言していたのは、彼女らじゃないでしょうか。しかしタイアップを取りながら、なかなかヒットに結びつかず苦難の日々が続いていましたが、ここ最近、メンバーを1人脱退させ新体制を引き、さらにダンスミュージック側にアプローチを掛けてきました。まだまだ新体制バンドの下地を作るために試している段階でしょうが、これからさき必ずビックアンセムを届けてくれるんじゃないかと思います。とりあえず、アッチュ頑張れ!曲は「チックチックチック」。タイトルが示すように、ダンスミュージックへのオマージュがたくさん曲中に散りばめられています。「セクシーで居るのに疲れちゃって〜」