ロックンロール･リバイバル from TOKYO

　3月4日にavexのレーベルのCutting Ageから、『UNDER CONSTRUCTION 〜rock ’n’roll revival from Tokyo!!!〜』というコンピレーションアルバムが出ます。このコンピかなり注目だと思うので、今回はこのコンピにあがっている人たちを取り上げます。

　ちょっとここ2･3年の話をしますと。若くて良いロックバンドが“ゴロゴロとは”いないな〜って感じていて。ここ2･3年だと、RADWIMPSと髭(HiGE)が主観的に見ても客観的に見ても良かったとは思うんですが。この2つのバンドは、確かに自身のクオリティは素晴らしいんだけど、孤高の存在になってしまっていて、他のバンドと接点がありそうな感じがどうしてもなくって、どうもそれだけじゃつまらないなぁ〜と感じていました。(だからPerfumeに意識的に逃げてみて、非常に収穫があったと思っているんですけど...←この事項は今後要検討ね!)

　それで、このロックンロールリバイバルと銘打ったタイトルなんですが...。ちょっとタイトルはダサイ。なんでかって言うと、ロックンロール・リバイバルって言葉は、00年代の海外のロックを指してよく表現されるもので、01年のStrokesの登場から世界中から昔のロックのカタチをモダン化に成功させたアクトたちが、いっぱい出てきたことを言うんですけど。この「rock ’n’roll revival from Tokyo」タイトルやったら、その波が7･8年も遅れて09年の日本に来たよ〜って感じてしまって、“ロックミュージックにおいては、まだまだ日本という国は遅れていますよ〜”って言ってるようなもんで、すんげえダサく感じてしまうわけです。しかも「まだ工事中」だってよ！けっ！しかもメジャーレーベルであるavexから出るんだってよ！けっ！

　まあそういう悪口はおいといて。一つの最初の切り口として、この言葉を使ってみたってのは、とりあえずは良いということにしておいて。内容は、ちょっと面白いアクトが揃ってるんじゃないかと思います。どれも、最近の日本のロックアクトにはなかった、カッコいい衝動で溢れています。

　もっとストレートでダイレクトにカッコいいと言えるバンドが見たい。ロックバンドを見てキラキラ輝く感じをしたい。そして、こいつら本当にカッコいいんだって言いたい！そんなフラストレーションさ溜まりつつある最近なんですが、どうやら下に取り上げる人たちは、本当にヤバそうです。

　それではまず、概要を載せます。

『UNDER CONSTRUCTION 〜rock’n’roll revival from Tokyo!!!〜』
３月４日発売
￥1,575(tax in)
CTCR-14617
cutting edge

＜収録アーティスト・曲＞（50音順）
a flood of circle“エレクトリックストーン”
QUATTRO“Stone”
THE CIGAVETTES“out of the race”
6EYES“Return”
The John\\\'s Guerrilla“Don’t get down bitch”
PILLS EMPIRE“Kubrick Syndicate”
Veni Vidi Vicious“Yeah Yeah Yeah”
THE BAWDIES“IT’S A CRAZY FEELIN’”
The Mirraz“僕はスーパーマン”
MONICA URANGLASS“JILL UNITED”

　ロッキンオンのニュースサイトに乗っている記事がこちらです。
http://ro69.jp/news/detail.html?16597

　ではいくつかを取り上げていきたいと思います。

The Cigavettes「sundowner」

　
　やっぱり最初はこいつらからだ。こいつらの中で一番ハッピーになれる曲がこれ。このアルバムにのる曲はこれじゃないけどね。もう少ししたらOut of the RaceのMVも上がってくると思います。このコンピが出る日に、シガベッツはEPを出すよ。

The BAWDIES「IT'S A CRAZY FEELIN' 〜 I BEG YOU」

　
　このアルバムにも収録されている「IT'S A CRAZY FEELIN'」という曲と、このバンドの中でも一番パンチがある曲「I BEG YOU」です。Factoryに出たときの映像だろうな〜、これ。こいつらの演奏力の強度をまずは体感してください。そしてボウディーズのオリジナル・アルバムも、このコンピの発売日に出るよ。