BaseBallBear @Drum Son


 BaseBallBearの福岡初ワンマンライブに行ってきました。Sonは満パン。ぎっしり人でつまっていました。熱っぽくかつ体中の節々がキリキリして気持ち悪い、さらに足は痛い。最悪のコンディションで見ることになりました。(詳しくは下の方のエントリー参照)

 BaseBallBearの音楽っていうのは、常に一定のピッチ(縦ノリ)を保ったまま進んでいく。具体的には、史織ちゃんのピッチの取り方なんですが。でもリズムが複雑に感じるのはドラムのアレンジが多彩なだけで、簡単に乗れるんですよ。これが本当に。あとコードの展開も非常に単純ですよね。わかりやすい。アレンジの多彩さもそんなに難しくなくて、ちょっとしたアイディアがわかれば簡単にわかるんです。これを感じにいくのに3000円払ったと言っても過言ではないんですが。とことん跳ねてきましたよ。そのリズムに合わせて。

 BaseBallBearの魅力というのはそのピッチを徹底的に体と曲にたたき込んでいるところにあると思う。しかし、ピッチというものは非常に数値化しやすいもので、極めて人工的に感じてしまい暖かみがなく感じてしまうまもしれない。でもそれは特に憂うことじゃない。ピッチという手段として取り込んだこと自体に、バンドとしての人間的な意志、それは自分たちの音楽をより良いものにするため、ワンランク上のものを目指すため、そして他のバンドと同じようにならないため、より自分っぽいものにするため。それが通っているわけだ。そういるところにすごくインテリジェンスなところを感じるし、自分と同じものを感じる。だから好きなんだよ〜!!

 それを徹底しているところだけたかっこいいと思っていたんだけど、今日は新たな発見もしました。かなり見落としてたんだけどね。それはコイちゃんのボーカリストとしての聞かせる力。今日は近くで見れたことで、結構いいもん持っんじゃんって思った。"夕焼けジェネレーション"とかね、"Boy Meets Girl"とかね。すごくドラマティックだった。あと歌詞もいいよね、どう考えても。

 でもコイちゃんスベりまくっていたけど、あれでいいのかな〜!?将平ファンの黄色い声援しかなかったし。MCで何やっても将平が勝っちゃうし。しまいには、"Good Bye"で会場とのコールアンドレスポンスしようとしかけたら、客がそれに一切気づかずに全く反応なかったし。もうびっくりしました。

 新しいアルバムの中から何曲か披露していました。まあとりあえず自信作だけっていうところのセレクトでしょうか。まず"DEATHとLOVE"。これはね、かっこいいよ。今までなかなか見せてくれなかったバンドの鋭角さがつまってます。そして"祭りのあと"。これは抜群。もはやライブでの定番曲確定。実際、今回の1stアンコールの最後のセトリになってました。最後に"ラストダンス"。これもいいです。チャットモンチーの"ひとりだけ"にも対抗しうる、轟音で最後を飾る曲。新しいアルバムかなり期待していい。2006年の年末最後に衝撃を届けてくれるはずなこと、間違いない。

 2ndアンコールまでやってくれました。最後の"Boy Meets Girl"すごくよかったです。

 次の福岡は来年4月にまたワンマンでやってくれるそうです。アルバム完成後なんで、お客さんの反応もかなり良くなると思います。しかも今度はBe-1です。圧巻のステージまたよろしくお願いします。