女子たちに明日はない
もう頭の中で固まってしまったので出していく。このうにゃむにゃを吐き出さないと次に進めないから、出してしまう。
最初に言ってしまうが、決定的に言える最終結論は「これは第2の"Sunday People"には成れなかった曲」ってことです。
チャットモンチーの4thシングル"女子たちに明日はない"。2ndアルバムに向けての2枚目のシングルです。タイトルはもちろん"俺たちに明日はない"に掛けてあります。言わずもがな。っていっても"俺たちに明日はない"がなんなのかは知りません。映画?洋画?
タイトル曲の"女子たちに明日はない"について。チャットモンチーのポップアーティストとして楽曲のアイデンティティである「今までのJ-POP曲になかった構造のPOPソング、いびつな構造のPOPソング(そしてそれを見た目普通の女の子たちがやってのける。)」っていう作業に関してはかなり円熟した、手についてきたものになってきたと思うんですが、でもちょっとポップソングとしてのマジックがあまり感じられないんだよな〜。
それにあのPVね。女の子たちが合唱するっていうの。あれ、そんなによくないよね、思うに。チャットモンチーは確かに普通の女の子の等身台の感情を歌うっていうのが、ポップ界としてわかりやすいんだろうけど〜、それって安っぽいし、ぜんぜんもっはや面白くないよね。今回なんて特に"女子たちに明日はない!"ってさ、もうわっかりやすい女の子応援ソングなわけじゃん。あっからさまのフェミニズムの提唱でしょ。まあ確かに、フェミニズムとかさ、今の世の中からしたら遅れた思想だから、それを掘り起こすってことに価値はあるのかもしれないけどさ〜。それはあまりにもテーマとして壮大すぎるから、そんなことをサラっとはできないし、意味ないし。
そんなことより誰が聞いてもときめくような、ポップソングとしてのマジックが欲しいわけさ。頭からスッとなって震えるようなクールなマジックが聞きたいわけさ。
それに女子っていうカテゴリーに入っちゃって、それに安住(○あんじゅう×あずみ)するようになっちゃうと、それこそダッサダサのかっこ悪いわけじゃん。何かひとつのコミューンに染まりきっちゃうってことはロックアーティストとして、それほどかっこ悪いことはないからね。その場に馴染みすぎることほど、かっこ悪いことはない。チャットモンチーをサンボマスター程度に収めるのは、本当にもったいない。
スーパーカーが2ndアルバムで放った大名曲"Sunday People"をそろそろと期待していたんですが、今回はちょっと期待が高すぎたみたい。うん、まだまだだよ。じっくり待とう。あれくらいの発明品を期待することができるのがこのチャットモンチーだ。
とりあえず、ドラムのくみこんのスキルは今回すばらしい内容になっています。今まであった、ハットのキラキラさはそのままで、スネア?太鼓?の叩く音もすごく良い音だしている。すばらしい。
2曲目"バスロマンス"。なんでこっちシングル曲にしなかったんだろうってぐらい、普通に名曲。3曲目"春夏秋"チャットモンチーのシングルのお決まりのはしえりワールド炸裂のクオリティ高い曲。シングル3曲で見たら、なかなか近年見られないくらいの内容の濃い内容となってます。
でもこのシングル構造って、なんか椎名林檎だよね。特に「本能」(こっちも4枚目!)とかとおんなじ感じ。今までの彼女or彼女らのスタイルをそのまま仕上げた"本能""女子たちに明日はない"。普通に良い曲の"あおぞら""バスロマンス"。ワールド炸裂な"輪廻ハイライト""春夏秋"。驚くほどおんなじだ。でもチャットモンチーは林檎を目指してはだめだよね。違う。やっぱりスーパーカーになってほしい。キレという面で一番になって欲しい。欲を張ると、スーパーカーとGo!Go!7188を足して2で割ったように成って欲しい。今一番林檎に近いのはミドリの後藤まりこだから。林檎は後藤まりこに任せればよい。あと、普通に良い曲ならYUIに今のうちは任せとけばいいだけである。
だから『"Sunday People"はまだですか?』
じっくり待ちましょう。
- アーティスト: チャットモンチー
- 出版社/メーカー: キューンレコード
- 発売日: 2007/04/18
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