モーサムがMy Spaceで新譜公開


 本当は娯楽のことを先に書く予定だったんだけど、どうしてもこのバンドのことが気になってしゃーなくなったので、こっちを先に書きたいと思います。

 モーサムが自身のマイスペース上で新曲のライブ音源を配信してる。しかし、72時間限定だったので、もう終わってるかも。もっと速くに反応できたらよかったんだけどね。昔のこのblogだったら、こういうの敏感に反応していたけど、最近はナタリーとかあるしな〜。もっと速くにお伝えせずに申し訳ない。(<追記>ライブ音源は公開していないけど、新曲は聞けます。)

 で、その音源や新曲を聞いてもらったらわかるんだけど、このバンドとんでもない音をやらかしている。ヤバイ。ヤバヤバである。

 特にBAD SUMMER DAYS BLUES。聴いていて感じるヒリヒリ感。アグレッシブすぎる演奏。そしてカオス感。最近ではひそめていたあの頃のモーサムが帰ってきたと言ってもいいくらい生き生きしている。

 なんでこのモードが帰ってきたのかっていうと、今回作品のプロデュースが藤田勇でおこなった点。藤田はもともとインディ色の強いいわゆるキワモノ・ヘンタイ系の音を好む傾向がある人です。ここんところのモーサムでは、藤田とは対照的に王道ロック思考の百々の曲っていうのが際立ってアルバムを占めていたんですが、それに藤田のフラストレーションが溜まって、今回のアルバムではそれを爆発(解放)させた。

 この方向性に関してメンバー間でそうとう激しい話し合いが行われたもようです。まあ毎回そういう激しい話し合いでなりたってきたバンドではありますが。すでに前作のインタビューから藤田の不満っていうのがかなり漏れてますから…。ただちょっとそれが尋常じゃないんだよね。そのフラストレーションのたまり具合が。

 今回のアルバム題するなら、"空中分解への道、第2ラウンド"。もともとモーサムは3人の意地とかプライドがぶつかり合って、これまで素晴らしい曲やステージを作り上げてきた。百々と藤田の間に真の意味で軋轢が生じてきる。そしてそれを見守る武井。この間に生じる衝突によって、またすばらしい作品がまさに生まれようとする環境にばっちりそろっている。しかしこの軋轢によってバンドが空中分解、いわゆる解散にいつ向かってもおかしくない状況とも隣り合わせである。見てるほうとしてもヒヤヒヤするんだなこれは。

 この状態、ファンとしては心配な状況だけど、やっぱり一番望んでいた状況だと思う。最高の状態で解散へと迎える。ロックバンドとして最も幸せなことである。

 最高の状態のMo'some Tonebenderを見逃すな!!!