オールドファッション


 最近、The Cigavettesばかり聞いている。気づいたらTaste of the Sunを聞いている。腑抜けたボーカル。厚い音。トロトロになって、すごく気持ちよくなる。力入れなくていいから。

 シガベッツの特徴は、なんかブリッドポップなのか、はたまたストロークス以降のロックなのか、はたまたキュアーなのかわからないけど、そういった過去の海外のロックのスタイルを、そのまま表すことに力を入れていて、自己の表現にそんなにガチガチの力を入れているわけじゃない。スタイルに特化しているような気がする。で、そういうのが今カッコイイような気がします。

 同じようなので、最近このblogでも取り上げてるのがThe BAWDIES。こっちもひさすら古臭いスタイルでやってる。しかもそれなりに盛り上がってるし。まああとスーザンももちろん入ってくるわけで。

 こいつらの特徴はひたすら海外のロックの昔からあるようなスタイルを模倣すること。だから僕はこういう形を「オールドファッション」って呼ぼうと思います(オールドスクールって言い方はこれまでいっぱい使っちゃって、そしてミスドのドーナツに掛けた形で。この人たちは着てる服からスタイルを統一してるから)。で、全く日本の音楽の要素というのが皆無です。もう、まんまあっちの。

 なんでこんなんのが新鮮に感じるのかって考えたら、そういえば最近の日本のシーンはこう日本的な歌っていうのが売れているな〜って思って。昔から日本にあったリズムとか節回しとかをレアなグルーブに取り入れている人たちが売れてる気がします。

 例をあげていきます。

 湘南ノ風。うん、レゲエのビートかグルーブなのかなんなのかわからんけど、そういうのに日本的な歌唱法(演歌的な)を取り入れて大ヒットみたいな。たしかに斬新でおもしろいけど、なんかちょっとイラッと感じちゃうところがあって。この人たち日本的な歌唱法っていうのを取り入れたのって、確かメジャーデビュー以降でしょ?それまでも名前だけでも聞いたことあったけど、それまで徹底してレゲエみたいなレアグルーブ的なとこで盛り上がってたわけでしょ?なんでメジャー契機にそういうドチェンジしちゃったのかなぁ〜ってイラッとして。そういうところの古参のファンはどう思ってるのかなぁ〜とは思う。なんか媚びてる感じがイラッとくるんだよね。

 そしてこれは言わないといけないんだけど、ポリリズム

 http://d.hatena.ne.jp/arscustos/20080210

 これを見てもらったらわかるんだけど、このポリリズムはかな演歌調なんですよ。五七調で。ポリリズムというレアグルーブをタイトルにしてるんだけど演歌。演歌だったから大ヒットできたみたいな要素は抜群にあると思う。もちろん中田はわかって作ってるわ。

 そしてこれは安易にdisると批判来そうで怖いんだけど、ベリーズ攻防(工房ですね。キーワード回避)。あの〜、最近みんな好きそうなんですけど、こいつらの新曲(なのかな?)ジンギスカンってあるじゃないですか。あれって聞いてて違和感バリバリなんですよ。しかも、いや〜な感じの。せっかくジンギスカンのダンサブルな曲を、アイドル歌唱にしちゃってて、嫌な気しかしないなぁ〜って思ってですね。この嫌な感じがもしかしたらモー娘。の失速の実態なんじゃないかなぁ〜って思って。だって全盛期のときはあんまりこんな嫌な感じしなかったわけでしょ。とにかく嫌な感じしかしません。

 日本的歌唱法、演歌的節回し、はたまたさらにJ-POP的な節回し、そういうのを僕は今まで面白がって、比較的プッシュしてきたほうだとおもうんだけど、なんかもう飽きた。単純に、それだけです。

 だから僕は次はオールドファッションの人たちについていこうと思います。それがカッコいいと感じるから。

 YouTubeあげようとおもったんですが、良いネタが見つからないので今日はやりません。過去のを見てください。チェックするアーティストはThe Cigavettes、The BAWDIES、そしてスーザンです。