BUGY CRAXONE @黒崎MARCUS
BUGY CRAXONE〜Good Morning Punk Lovers tour〜に行って来ました。ブージーちゃん、1年半ぶりに見ます。黒崎マーカスです。今回は、明日の福岡もなんだけど、ワンマンではなく対バンでのライブです。今日は5組も出ていました。
BUGY CRAXONE
このイベントでは4番目の登場です。
あのいつもはワンマンなんだけど、今回は対バンということになってしまった。格下げってことなのかな?ライブ前そんなことを考えた。対バンじゃないと人を集めることをできないのかな?って。
ここで、このBUGY CRAXONEというバンドの歴史について振り返ってみたいと思います。知らない人がほとんどなので。ブージークラクション、去年結成10年となりました。97年札幌で結成。そして99年にはメジャーからCDを出します。その後シングルを4枚とアルバムを2枚出したところで、メンバー1人が脱退します。この時期のブージーは、バンドが当時のレディオヘッドの影響をもろに受けて、とにかく暗い曲へとシフトしていきます。しかし、その暗黒期を抜け出して、希望の光を夢見た“New Sunrise”という神曲を完成させ、そのままミニアルバム1枚、アルバム1枚を送り出します。しかしココでメジャーレーベルとの契約が切れます。そして、メンバーがさらに脱退。バンドはボーカルの鈴木とギターの笈川だけとなりました。それが03年の話。しかし、このバンドはへこたれなかった。自身でレーベルを立ち上げ、主催イベントを何度も重ねました。また、足りなくなったメンバーも、ベースにサポートしてくれていた旭、ドラムスにモンチと補充を行い、現在の布陣となります。新体制のバンドの勢いのまま、04年にはタワーレコード限定でアルバム、さらに翌年には“BUGY CRAXONE”というバンド名を冠にしたアルバムを発売。また今年には怒髪天・増子主催の新レーベルよりアルバムを出すことができました。
10年生以上のバンドがインディーで活動することは珍しくない。しかしその道は、自ら経営までしないといけないわけで、かなり困難な気がする。しかもブージーは特だった人気があるわけではないので・・・。例えば、向井や曽我部さんやドンさんとかは、圧倒的なキャラクターで十分すぎる固定ファンがいるわけでしょ?そういう人たちは、なにもかも自分でやっても、ある程度は大丈夫なわけで。まあ、そうとう儲けているって話もありますけど。ブージーちゃんはそういうわけないはいかない。今はレーベルについてもらってることから、比較的安心は出来るとは思うんだけど、どんな感じでバンドやってるのかぁ〜っていうのが気になった。
まあただそんな感じもライブ見たら全部吹っ飛びますよね。
最高だった。ほとんど今年の3本の指に入るようなライブ。あとにバンドが控えていて、曲数が10曲以内だったことが、残念だった。“4Count”も“枯れた花”も“New Sunrise”も聞いてないよ〜。
ただ新生後の曲になる“Why Not?”“Watch Your Setp”“I scream”とかは、もうすごく鍛錬されてて、素晴らしかった。
新しいアルバムからも何曲もやって。新しいアルバム、いまいち掴みどころがなくて、せっかくの素材があるバンドなのに、毎回おしいよな〜とか余計なことを考えちゃんだけど、そんなのほんとどうでもよくなった。これが今のブージーのモードだ。今のブージーのモードは、今日もらったフリーペーパーとMusicaでインタ読んで、なんとなく理解したので、こんど追記したい。本当はリリースされて、聞いて、すぐにリターンしたかったんだけど。今のブージーは余計な要素がなくても、全然やっていける。バンドとして十分ぐらい成立してる。
ゆっこちゃんは、キレがあのままでかっこよかった。やっぱりこの人の後ろにはロックンロールの神様なのかパンクの神様かわからないけど、そういうのが実際に見えたりする。で、思ったより背が高くないことがわかった。170はないよたぶん。あと笈川さん、小さすぎ。子供??って思った。旭さんは対照的にデカイ。モンチさんは、いてくれて本当にうれしいね。
衝動の積み重ね。そして曲が終わった後に毎回感じられる光悦感。すごい、ライブ進むたびにそれがさらにさらに大きくなっていく。まるで熟練された漫才を見るような感じだ。特にラス前の“DA DA DA”はものすごいグルーブがあってたまげた。「ダ、ダ、ダ、モラルきちがい、だったった」ロック史に残って欲しい名ライン。そっから“I scream”でしょ。もう嬉しすぎる。
10曲ぐらいだったってのが、もう本当に惜しい。あと15曲はやって欲しい。いや25曲は。それで福岡にはもっとワンマンで着て貰いたいし、ライブの回数を増やして欲しい。イベントでもなんでもいいので。もっと福岡でブージーちゃん見たいよ〜。
やっぱり凄いんだわ、このバンド。いや〜、いいよ。マジでマジで。
dISCOS
この日の2組目、dISCOS(ディスコス)。終わりの2曲だけ見ました。
女の子2人で、ギターとベース+打ち込みの機械という編成で、ダンサブルな曲をやっていました。なぜかこの北九州にはこういう、変態で打ち込みで服がカラフルなバンドがボコボコ出てくる傾向があります。なんでか、よーわからんけれど。まあ北九州では正統派ってわけですね。カバー曲でダンシングクイーン(アバかな?)、途中でハルカリのフレーズを入れてみたり、それはそれで面白かったです。
女の子2人で、どうしてもかわいいステージになってしまう。曲の終わりでキメるのに、肝心の最後の音が出ない。爆笑を誘い、なんとも微笑ましいステージでした。
coet cocoeh
3組目、ココエさんです。元はネルソングレートというバンドで鍵盤ボーカルをされていた方です。いろいろ調べていくとこの人、この間のモーサムのアルバムにも参加してるわ。
基本ピアノ弾き語りなんだけど、電子音で世界観をフワフワさせて、簡単に言うと、一人yanokami状態。
実験的でありそれでいてポップな面もところどころに顔を出す。それがすごく気持ちいいときがあって。あ〜こういう世界観ですね。もっと聞いてみたいと思いました。
↑↑↑「白い部屋 / coet cocoeh」↑↑↑
で、このココエさんですけど、ちょっと最近の福岡indie界隈では注目株。このココエこと高島匡未さんと、百蚊と雅だよ雅のメンバーの3人で、miu mauというグループを結成してあさって(3月20日)CDをリリースします。女の子のコラボレーションモノといえば、福岡indieでは去年はアチコ×石橋英子が(どっちも今は東京だけど)売りまくったみたいですけど、今年今のところ注目のユニットがこのmiu mau。福岡では名の知れた3人が集まったユニットで、多分全国展開もするんでしょうね。マスタリングはゆらゆら帝国の中村宗一郎氏です。このニュースはbounceのWEBニュースにも入っていて、僕も知っていました。これは絶対注目やろうと思って、この日に出していたCDを購入しました。
- アーティスト: miu mau
- 出版社/メーカー: OKKO
- 発売日: 2008/03/20
- メディア: CD
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yeah!!!Setztonder
5番目、トリ。ヤー・セッツトーンダー。やばい。これはやばい。しかもいろいろ調べてみたら、うちの大学のバンドじゃん。すごい。俺の憧れのブージーちゃんの後ろに出ちゃってるし。あちゃぁぁぁ〜。
このバンドとにかくヤバイです。音は、なんだろう?DMBQの変態抜き?かな。いや編成や音圧、ステージ上の立ち振る舞いから言うとLimited Express (has gone?)かな。 これはすごい・・・、はっきり言ってめちゃめちゃ好みです。
それにさ、それにさ、何が凄いかって言うと、ステージ上での立ち振る舞いさ。無駄な要素ってのが一切なくて、今一番僕の中で出てきて欲しい要素を詰め込んだバンドでした。激しくてクレイジーで、それでいてクール。完璧。もっとやってくれ!もっと見て見たい。あっ!今週の土曜日友達のバンドと対バン・・・だけど行けない・・・。
↑↑↑「Why Not? [Live] / yeah!Setztonder」↑↑↑
ライブ映像です。先月の黒崎マーカスでの。これは本当にヤバイ。
あとがき
やっぱり最初からイベント見るべきでしたね。おもしろいバンドやっぱり出てくるわ。全然知らないと思って、最初の1時間モスで本読んでいたけど、それはよくなかった。マーカスやっぱりおもしろいことしてくるわ。本当にきてよかった。1500円でココまで楽しめるのは、本当にお得すぎる。嬉しかった、ありがとうマーカス。また来る。いいライブハウスだね。