ハイファイ新書 - 相対性理論

 今年最初の注目盤を手に入れてしまいました。貸してもらいました。ありがとうございます。

 相対性理論、去年のインディの話題を、結局全部持っていったような気がします。今年の早々からミニアルバムを出してきました。9曲33分というコンパクトでシャープなカタチで、作品を仕上げています。このフォーマットのパッケージって、日本のインディの中でも浸透するんじゃないのかな?この手軽さだったら、CDを買いやすい。実際にセールスも動いているみたいだし。作品性も保ちやすいパッケージではないかと思います。

 このアルバムを聞くにあたって、うづらさん(id:udzura←ブログテーマを変更し、激更新中。何か新しい震源地になるんじゃないの?ってサイトになってる。)に、「相対性理論に何を求めるのか?」っていう挑発を受けてしまって。もうそのことをどうしても考えてしまって。うん、でも全く考えていないんだよね(笑)、大変失礼しています。ただ、ふざけているだけです。

 相対性理論に求めているものは...、“勢い”です。作品としての勢いです。聞いていて、ドカーン!って感じるあの感じを体験したいだけです。そんなに相対性理論ことは、死ぬほど愛していないし。細かい情報は、本当にどうでもいいバンドなんです、私にとって。ちょっとわからないほうが、むしろ良いと思っています。うぉー、活きのいい若いバンドが出てきて、嬉しいな〜ぐらいにしか思ってないです、正直。絶対mixiのコミュニティーなんて入ってやらん!って思っています。

 聞いてみました。前のアルバムよりも、本当に色とりどりの世界になったね〜って思いました。いろんなタイプの楽曲があって、色んなパターン持ってる、いやむしろ、このバンドという生き物で手数を作ってきたな〜って印象を受けました。本当にカラフルなアルバムやね。シフォン主義が2色刷りぐらいだったら、一気に12色ぐらいには増えていると思います。あの独特すぎるボーカルも、本当にバリエーションが増えたよね。おお、やっぱりこのバンド一発屋で終わるような玉ではなかったと思いました。

 詩の世界も、基本的には同じですね〜。やたらと固有名詞を連発して、そういった面ではリアリティーを出して、すごくヒリヒリを感じるんだけど、肝心なところは意味ありそうなことを言いつつ、結局は意味が無いという、落としどころのセンスは抜群です。

 十分すぎるほど、全曲キャッチー。わけのわからない方向に走るのではなくて、全部キャッチーなのを作りきるものお見事ですよ。傑作アルバムできました〜。年間アルバムチャート2009、暫定1位です。1枚中の1位です。

ハイファイ新書

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相対性理論「地獄先生」

 このエントリーは、以下のサイトを参考にしました。 http://d.hatena.ne.jp/udzura/20090107/1231333308