20ALBUMS of 2009 #1-10


 死んでたブログなんですが、久しぶりに書いたらスターをたくさんいただきました。本当にありがとうございました。これからもちょいちょい書いていこうと思いました。

 2009年年間ベストアルバム。トップ10。

#1 「Manner」 Passion Pit

MANNERS

MANNERS

 今年のBESTはこれ。アルバムの冒頭から最後まで、どっか遠くの世界に旅立たせてくれたアルバム。ほーんとどこへでもフワァーっと連れて行ってくれた。全曲いいんだよね。タイトな大きなビートに高音を張り上げる声やシンセが絡まって、ユーフォリック感情を出してくれるな音が最高です。

#2 「Neccesary Evil」 The Mirraz

NECESSARY EVIL

NECESSARY EVIL

 ごめん、ミイラズ以外は日本のバンド全部いらないわ。不満を貯めこんでるにもかかわらず、それを解放しきれていない日本のバンドには、もうコリゴリだ、やめてくれ。頭がサーっとなる、この感覚を再び思い起こしてくれたことに、本当に感謝したい。正義とか正しさ掲げるやつとかもういらないから、世界が全部悪になってしまえばいいのに。そう思っちゃってもいいよね?

#3 「MODERN TEMPO」 COET COCOEH

モダンテンポ

モダンテンポ

 もうここ2年くらいは、本当にこの高島匡未という才能の虜です。エレクトロの要素を大胆に取り込んだポップミュージック。今、このテーマに取りかかって、没落していく人たちがどれだけいることか。ココエという人は独自に溢れるバランス感覚で一つの着地点に辿り過ぎてしまった。頑張りすぎてるところを表に出さず、地の力だけを格段に見せ付ける、なんともクールで、かっこよく、気持ちの良いアルバムです。

#4 「EGO WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX」 EGO WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX

EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX

EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX

 一旦は活動を控えていたエゴがとんでもアルバムを引っ提げてカムバックした。THE GOSSIP OF JAXXという壮大なサウンドをカマせるバンドを引き連れて、奏でる音はビックかつタイトなサウンドです。全体としては混沌としている曲が多いけど、その中からどことなくパワーがよみがえってくるような感じまします。これって音楽に求めることの理想形よね。完璧に体現しました。

#5 「NIGHT OUT」 Metronomy

ナイツ・アウト

ナイツ・アウト

 ごめん、リリースタイミング的には去年でもよかったんだけど、それはわかってる。不気味すぎるフィーリングの中から出てくる、リズムの連打。ただの色モノかとおもったけど、そうじゃない。中身がはっきりとあるわ。じきに頭がやられました。

#6 「The future will come」 The Juan MacLean

ザ・フューチャー・ウィル・カム

ザ・フューチャー・ウィル・カム

 あーいいもん掘り当てた。もうDFA作品大好きです。ここ何年はこういうのが好きです。目がないとはこういうこと。途中にdrop the pressureとかモロに使ってたりして、もうニヤけるしかない。

#7 「Beautiful」 MEG

BEAUTIFUL(初回限定盤)(DVD付)

BEAUTIFUL(初回限定盤)(DVD付)

 最初に言っておかないといけないのは、これはMEG主導で作られていて、ヤスタカは音を作っただけということ。MEGのアイデンティティをぶつけた、気合の入った一枚になりました。可愛さもダークな部分も持ち合わせた、ガーリッシュな部分を全部ぶち込むことに成功し、アート性も高い作品で聞きごたえがとにかくあります。こんな優秀作を出せるなら、またヤスタカとタッグを組んでやるべき。もうちょっと聞きたいので頑張ってもらいたい。

#8 「Merriweather Post Pavilion」 Animal Collective

Merriweather Post Pavilion

Merriweather Post Pavilion

 今年のトレンドはこの一枚が示して通りになったんじゃないでしょうか。ダークで混沌としたサウンドの中にうごめいている、美しいメロディー。それがわかるまでちょっと時間がかかったけど、すんごく気持ちよくあがっていくアルバムだったなーって印象です。

#9 「ALBUM」 Girls

ALBUM

ALBUM

 何か地殻変動が起きているアメリカから、とっても変なバンドが出てきた。変と言っても、全然変じゃない。むしろ変になったのは我々の方じゃないか。ペナペナなサウンドに、完璧すぎるメロディー。かつて惚れ込んでいた感覚がフラッシュバックしてくる感じ。次のフェーズはこんな感覚?

#10 「⊿」 Perfume

トライアングル(初回限定盤)

トライアングル(初回限定盤)

 戸惑いのニューアルバム。ダンスミュージックだとは思うんだけど、そんなに突き抜けてはないような(笑)。大きく成長をした彼女らに対して、もう自分の力では愛することができないんじゃないかと、ファンの誰もが不安を感じたアルバムだった。自分のちっぽけさを、なんか逆説的に露わにしてしまったような、そんな気がした。中田センセは新たなスタイルを試せて、大きく収穫があったんじゃないかと思います。