アワーミュージック

 相対性理論+渋谷慶一郎名義で発売されたEP「アワーミュージック」について書いていきます。

 相対性理論は日本のインディバンドの中で、ここ数年で最も高い評価を受けたバンドだと思います。だからすんごく期待値の高いバンドだと思います。渋谷慶一郎は、ごめんなさいあまり存じておりませんで、仲の良い音楽家だそうで、相対性理論のサポートで入ったこともあるそうですってね。

 iTune Storeのレビューで駄評が激しいんだそうです。相対性理論というバンドは、リスナーの各々でイメージが違うんだと思う。だからちょっとスタイル変えるだけで、嫌気を感じる人が出てくるんだろうな〜。まあそれは自然なことで、ネガティブと捉えるかは、やっぱり受け手次第だ。

 今までこのバンドでは、ナンセンス・電波という要素を存分に発揮してきました。意味がありそうで、心を掴まれそうになるラインが散りばめられていて、ついついハマってしまってしまいます。だけど、意味なんて無くって、あくまでも歌でしか曲でしかなくって。で、結局何なの?っていう不思議感、何考えてんの?っていう違和感みたいなのが、魅力的なのかな〜って思っています。

 そんな表現したいものをダイレクトには表さない、もどかしいヤツら相対性理論が、このEPではほんの少しだけどとうとう感情を表してきたんじゃないかと感じ取れました。特に表題曲「アワーミュージック」では、恋人に想いを馳せる感じを、彼らなりに情熱的に表現してることに、よくよく聞いてたら驚かされました。

 “やくしまるえつこ”という女性、不思議すぎる存在ですが、その本性(悪い意味じゃないよ)を目にする日も近いんじゃないかと思います。

 相対性理論の批評性とかあることが魅力とか言われてるみたけど、そんなもの無いんじゃないかと思う。奥にはあるかもしれないが、それを言いたい表したい表現じゃないと思う。外れたところに存在するみたいな感じだと思う。

「スカイライダーズ」 相対性理論+渋谷慶一郎

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 4月に相対性理論でアルバムがアナウンスされています。この1年間は目上のミュージシャンたちとコラボレーションを多くしていて、その中でブラッシュアップした部分も多くあるでしょう。彼らがこれからどんな音楽をやっていくかを、その見定めの光を少しでも見つけられてたらいいな。

 アルバムのタイトル「シンクロニシティーン」。まあでも、いつくまでティーン気どりやってんだよ。そんなの前の世代の奴らがしがみ付いて亡霊になってるようなものじゃないの?脱皮はまだ早いのか。そうなのか?とか思っちゃうけどね。

アワー ミュージック

アワー ミュージック

シンクロニシティーン

シンクロニシティーン

id:madori927さんへ。相対性理論の担当は俺がもらいます。理由は察してください。ここは譲れない。