スポーツ

 東京事変のニューアルバム「スポーツ」。一足先に手に入れて参りましたので、ご報告させていただきます。1度通して聴いてみたので、感想をちょいと連ねて参ります。無茶は承知の、ファーストリスニングレビューです。

 林檎チンって何歳になってるかって御存じでしょうか?あのー、31歳なんです。“みそいち”です。掛布です。で、息子(若旦那、×湘南の風)がいくつでしたっけ?8歳??

 そんなミソイチ超えた女ですが、モチベーション的には好調らしいんです。だから、このアルバムもかなり意欲作になっています。ちょっと、この年の人がアグレッシブだと、ちょっと歯が立たないと言いますか、困っちゃいますね!荒々しさもあって、かつ細かいところが鉄壁のように上手いし。とにかく厄介!まあそんなアルバムだと思います。

 とにかく意欲作なんです。明確なテーマと言えば、それはおそらく「今まで聴いたことが無いような曲を、聴いたことが無いようなクオリティで。」ってことなんだろうと感じました。

 今まで聴いたことが無い曲という典型例が、先行シングルのこの曲でした。

「能動的三分間」東京事変


 これまでこの曲に対してあまり語りたくなかった理由は、こんな曲を今までの林檎チャンの曲の中で参照できるものが無かったからなんです。またそれは、今までのJ-POPという軸からもはみ出したものに、なっていると思います。だから何も言語が無いんです。(だから、この曲を素直に絶賛できるファンの方は素直に尊敬する。)

 ここ2・3年事変としての活動はなかったですが、この間にうまく充電してきましたと言いますか、バンドとしてのサウンドが復活してきてることは確認できます。各メンバーのいいところが戻ってきたなーって感じられて嬉しいです。そして、そのハーモニックはものすごいものがありますねー。特に、5曲目“FOUL”とか聴いていたら、そう思うね。

 前半は特に濃い曲が続きます。そんな中のこの曲はちょっと清涼剤みたいな感じ。

「閃光少女」東京事変


 ちょっとこのアルバムのフェーズとはズレを感じるけど、文句無しの名曲やね!

 林檎ちゃんは既存のJ-POPとはまた違う、New J-POPみたいな領域に目線がいってるよな〜って思ったりする。今までに見たことが無いような世界を目指す、それはどこか最近見てるオリンピックの競技のような興奮がある。ダブルマックコーク、決まったー!!みたいな、あの感じ(知らんけど)。そういうい意味での「スポーツ」なんじゃないかな?

 久しぶりに何度も繰り返して聴きたいアルバムになったと思う。そこには繊細な物語も癒しもないけれども、聴いていてワクワクするような興奮する材料はゴロゴロと転がっている作品です。実は、ここ最近の事変・林檎作品のアルバムは、1回聴いて「もういいや!」ってなっちゃうものがいくつかあったけど、今回はそんなのは無さそうです。
 

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 金メダルが取れるのはこのアルバムだけ???まさかね。時期にまたレビューしたいと思います。