インディー/ダンス クロスオーバーの御三家のファーストアルバムを聞き比べたところ、頭ひとつ抜けてよかったのがこのJusticeの『†(CROSS)』。2007年5・6月に立て続けに3枚たけど、Justiceが完全勝利です。

 緊張と解放の絶妙すぎるコンビネーション。2つが交差する(CROSSする)瞬間の高揚感がたまらない。もうアガる。めっさアガる。

 暴力的にズタズタに切り裂かれたビート。それに絡まるもはや元のカタチが想像できなくなったシンセ。これから一気に解放へと下っていく"DANCE"や"Party"での暖か〜い歌声。さらに、"Water of Nazareth"に入っていくときの緊迫感が戻ってきたときのありえないアゲよう、もうたまらん。これがもっとも現在アゲてくれるダンスミュージックの形である。

 暴力的に鳴らすときと落ち着いたときの落差の感じが、まるでハードロックを聴いているときの感覚を呼び起こす。ハードロックなのにダンスミュージック。こんなのJustice以外、Metalchicksぐらいしか思いつかない。

 めちゃめちゃいいアルバムです。1枚通してクオリティーがすごく高い。今期最優秀アルバム候補。すばらしい。★★★★☆

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