ポリリズム

　遅れましたがポリリズムのレビュー、張り切っていきたいと思います。

　この曲の詞っていうのは、完全にこいちゃんのパクリで説明になっちゃうんだけど、わたしとあなた2人は違うリズムで交わることはないけれども、2人のリズムがあわせたときに新たなグルーブを作り出すんだよ、っていう意味をもっていて、まあ絶対好きだよね。ちょっとマニアックな音楽用語を絡めつつで。それにこの詞の発想は僕の大好きな54-71の”What color”と同じようで。それで、なおさら大好きです。

　あと、やっぱりタイトルね。環境とポリリズム。基本的にな〜んの関わりのない2つの単語だけど、「ポリ」ってついただけで環境となんらかの関係性があるって思わせてしまうってことは、やり勝ちですね。

　トラックではやっぱりポリループのところに怒涛に流れ込んでくるところがね。ポップソングに持ち込むにはちょっとまだ気持ち悪いんだけど、そこがまた快感です。

　ダンスに関しては、やっぱりサビ頭の動きね。音楽戦士で梶原がやったようにロボットダンス風で。これも組み込めたのはやっぱり今回は勝ちだよ。

　ポリリズムは完全に”売れ”を狙っての、戦略を展開した。発売前、毎日のようにナタリーからニュースが入ってきて、完全に盛り上げさせられた。そして、ダンス、曲名、すべてがうまいこと決まり、オリコン7位という結果をもたらした。Perfume、完全勝利です。

　去年ぐらいからPerfumeを取り巻く渦っていうのが大きくなった。やっぱりスターを送り込んだ瞬間っていうのが、一番嬉しい瞬間だと思う。正直、最初は表立ってPerfume好きだとはアピールできなかった。Perfumeの曲を最初に聴いたとき「これ、いいんじゃない??」って思った自分のセンスってのをひけらかすことはできずに、ひそかに自分の中でその想いを温めてきた。そしてポリリズムにおいて、それが一気に爆発。日常(リアル)においてPerfumeという単語があふれ出した。

　やっぱりTV番組とか見て普通に出てると嬉しいじゃん?弟とか父親とかがPerfumeのCD貸して!って言って来たら、よし!って思うじゃん?ラジオとか街中でポリリズムが流れてくると本当にどうしようもなくソワソワ・ウキウキしてしまうやん?そんな瞬間をblogとかtwitterとかでも一体になって盛り上がる瞬間をね、味わうことができたってのが、もうここ2ヶ月ぐらいのたまらない最高の体験でした。

　ネットの力って本当に大きいですね。やっぱり”近未来”テクノポップアイドルユニットですから、ネットの力は大きいですよ。Perfumeにはまる上で、やっぱりYouTubeとかニコニコ動画の威力ってのは破壊的でした。無数に挙がっている彼女たちの動画をどれも見てもクオリティが高くて飽きない。すごく引き込まれる動画がいっぱいあって、その影響ってのも本当に大きかったです。あと実際に現場（ライブ会場とか）にいなくてもライブの体験をできるってのがね、やっぱり動画配信のすっごい強みで。特に、僕はアートスクールの学園祭みたいなところでやってるのとか見て感動して、それとやっぱりサマソニだよね。現場に行ってないと全然味わえないよなって思ったのが、まさかのまさかでブート映像が上がってて。それを翌日に見れるっていうう。もうこの時代だからこその快挙ね。あと個人的にはカエラジでのことかな。見事に寝てしまって聞き逃したんだけど、あとで聞けちゃうっていう。あれは人づてだったてのもあってのことで感謝感謝だったです。

　それと、PerfumeのCDってポリリズムまでは一枚も持ってなかったんだよね、実は。でも、動画配信によって、すでにCDとか1枚も持ってないのに誰もが全曲大熱唱でき、DVDとか1枚ももってないのに誰もが全曲フリまでわかるっていうう。まあ、時代の寵児だよね。Perfumeは、まさに”ジャパニーズアイドル界のアークティックモンキーズ”。

　そして何よりも中田ヤスタカの力っていうのが大きいよね。Perfumeはヤスタカに本当に頭があがらないと思います。ヤスタカがアーティストとして今まさにピークを迎えようとしている。すっごくキレてる。まったく既存のシーンに属さず、自分の力だけで叩き上げで自ら時代の流れを完成させようとしている。まさにその瞬間にPerfumeがその波にうまく乗ることができたっていうのが、本当に最大の勝因だと思いますよ。<追記>
　最後忘れてた。良い感じで閉めるのを忘れてた。歌詞を引用で最後を終わりたいと思います。

　ほんの少しの　僕の気持ちが　君に伝わる　そう信じてる
　とても大事な　君の想いは　無駄にならない　世界は回る
　ほんの少しの　僕の気持ちも　めぐるめぐるよ

　以上、時代の勝ち組となったPerfume・ポリリズムのレビューでした。

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